其之二百四十三「絶望の極み」



 …ちょっと待てや…」と、前回のほたるの「ちょっとたんま」に続き、ゆんゆんも腰砕け台詞。でもこの場で二度目な為かほたるの時のような反応はないね。言うヒトが違うからか…。なんちゅーか、キャラのカンジが。
 そしてやって来たのは、ほたとゆんゆんが闘うのに「もっともふさわしい場所」、庵一家の道場。
 奥には色即是空という壁文字(ゆんゆんの服の後ろにもありますな・色即是空)に、左右の壁側には二体ずつ仏像があります。足場は畳。なのにほたるは高下駄履いたままー。
 倒す気満々のゆんゆんに、勝つ気満々のほたる。そんなほたるに、何とゆんゆんは右足一本で相手をしてやる何ぞと抜かします。
 いる! 余裕ぶっこいてハンデ作っちゃって負けちゃう人! でも、ゆんゆんは太四老ですから。自分たちで「神」とか言っちゃう人たちですから。ハンデだけのまま終わらないでしょう。
 負けん気一杯に「オレは指一本で」と対抗するほたる…。要らんとこで対抗心燃やすほたるに、庵曽新のツッコミが入ります。止めてくれてありがとう…。
 ほたるは、「なんでオレの周りって口うるさいのが多いんだろ…」と心の中で思っちゃってますが、それはねほたるちゃん、
アンタの天然ボケ度合いが酷過ぎるからですよ! 特に、単純で頭カタイ人たち何かにはね、それはもう突っ込まずにはいられないくらいの酷っぷりなのよ! 特に辰伶なんか律義バカだから! ツッコミキャラじゃなくたって、突っ込まずにはいられない程なの…。
 だから、しょうがないのよ。
 あなたがほたるである以上…。
あなたが総天然ボケ脳発酵漢である以上…!
 ツッコミ役を目指す人は、ほたるちゃんの近くで修業するといい。そしてツッコミの奥深さに気付き、天然相手(特にほたる)では幾らツッコミ倒してもキリがない事にも気付き、限界に膝を折るとイイです。更に限界を超えるために、庵曽新にツッコミが鋭くなるツボとか刺激して貰えば良い。…あるの? そんなツボ…?(知るか)
 ところで、今日初めて「庵曽新」何て打つものですから、普通にやったら「アンソニー」に成ってしまう訳ですよ。間違いではないのだけど。
 しょーがないから、辞書に単語登録しようとしたのです。試し打ちで他の姉弟やるとアンジェ梨香だし、由里庵だし、えり庵ユアン……。大して面白くもない変換だし。でも、読み方、単語と続いた後、品詞を選ぶのですが、「名」の所で、意味として「日本人の人名の『名前』を登録するための品詞です」とかあったもんだから、すんごい登録のボタン押す手に迷いが生じました。
 庵一家のおとーたまおかーたまは、神聖な名付け儀式(オーバです)における、何かしらの限界を超えようと試みられたのでしょうか?
 我が子達には、普通の子とは違う感を出させたかったとか。この弱肉強食の世に、名前だけで相手を圧倒出来るようにと…? 親心ですね。漢字じゃないと意味ないけどな!
 ていうか、もーコレ書いてる時にはおとんは寿里庵と判っているので、きっと彼の父母の時、いいえ、もしかしたら祖父祖母とか代々続いている挑戦なのかもしれません。
 そんでもって、「庵」と入れるようになったのは伊庵・寿里庵と、偶然にも
惹かれあった者同士の名前に同じ漢字があったからでしょうね。ね?(誰に同意を求めているの)

 いや、庵一家の名前の考察はもういいので(気が済んだので)、ほたるVSゆんゆんに戻りたいのに何処まで書いたか判らなくなった…!

 えと、ゆんゆんは右足以外使ったら、三回回って「ワン」と言わなければならなくなりました。罰ゲーム? そんな可愛いゆんゆんが見てみたいので、
勝っちゃえほたる! と思いました。
 殺気大放出のゆんゆんに、ほたるは微笑すら浮かべて楽しんでいます。踏み込む時、下駄脱がないから畳が抉れてますよ。ゆんゆんに攻撃を余裕でかわされてるほたるちゃん、畳み投げつけて攻撃しました。ただでさえ、薄幸薄給で貧乏っぽい一家の期待と収入を担っているゆんゆんは怒ります。ウチの道場壊す気かと。ご意見ごもっとも。
 アンタ等みたいなのがぶつかり合えば、
何の変哲もない道場は壊れて当たり前ですけどね。ほたるちゃんはわざとだもの。負けまくり記憶満載の道場なんて壊れてしまえばいいと思っているのだもの!(捏造)
 まあそんな小細工はゆんゆんに通じません。素早く後ろに回っての攻撃も、軽くかわされてしまいます。でもその攻撃自体も小細工のひとつだったのね! ゆんゆんが右足一本で乗っかってたのは、ダミーな炎のほたるちゃんでした。
 そんな小細工に引っ掛かって(小細工言うな)、ゆんゆんは後ろ取られました。至近距離からの魔王焔を喰らわせても、ゆんゆん平気。
 
知らない方はごめんなさい。「スレイヤーズ!」の主人公の郷のねーちゃん(火炎球喰らっても「ぬるい」の一言で済ますお方)とどっちが強いかなあぁ??? とか、途方もない事考えちゃいました…。



 一撃では倒せなくとも、これならどうだとばかりに必殺技五連チャン。ほたる渾身の攻撃も、ゆんゆん平気。さすが太四老! あれだけ喰らって傷ひとつないなんて。さすが太四老! 足技かける時に見えた腹と腰のラインに院晶ともあろう者が(?)うっかりときめくなんて! さすが太四老!
 太四老・遊庵の蹴りを喰らって、ほたるはあっさり吹き飛びました。ああ、普通の道場なので、壁、思いっ切り壊れましたね。ゆんゆんったら!
 ほたるちゃんに技の繰り出し方やテンポを教えたのはゆんゆんだそうです。師匠として教えた事は何一つないんじゃなかったの。そいだけ教えといて師匠と言わないなら、あんたの
師匠観は一体全体どういうものなの…!!
 ゆんゆんの師匠はパパママでしょうか?
 凄い価値観の持ち主さんは、仁王立ちで凄みます。「今のお前じゃオレは越えらんねえ…。絶対になー!!」ってなもんです。
 ゆんゆんが魂の炎と呼ぶものは一体何なのか? 庵奈たちも知らない模様。心眼使いのゆんゆんには感じられるもの。普通の人の気…。オーラやエナジィとか、チャクラとか言い換えられるものの事でさうか。
 あとはあの世に送るばかりの段階に一人入るゆんゆんですが、ほたるは全然参ってません。「楽しいね」ですからね。「楽しいね」。余りの楽しさに、うっすら笑いながら、

「楽しすぎて…ゾクゾクするーー!!」
 ああ、いいないいな! こういう闘い方する子! ラヴー!
 恐怖や絶望…、近付かない距離さえも、強くなるためのバネに変えてしまえる子。
 そんなほたるを見て驚く庵曽新と、自分まで楽しくなっちゃってるゆんゆん。
 ゆんゆんは、自分が見込んだ通りのほたるちゃんの大バカさ加減に、誰も知らない太四老・遊庵の本当の恐怖とやらを見せてくれるのだそうです。
 うん、まあ。本誌だと「だれ」とルビふっときながら、その実「誰」でなく「謎」って書いてあるので、「謎」と書いて「だれ」と読むなんて、
誰も知らねえよ。とか思ったり★ 台無し★
 コミックスでは直っているでしょうけど流石に。といいますか、このツッコミは普通すぎますか。むあぁ、あたしも庵曽新にツッコミの鋭くなるツボを突いて貰えないかしら…。そしたら、「ムリだ…。あんたはこれ以上”鋭く”はなれねーよ」とか言われるのかしら…。
 あんまりだわ(涙)!!
 まだ限界にすら達していないのに…!!!それこそ誰も知らねえよ





次号:神に愛されし天才!! 天才? ほたるとも、ゆんゆんとも取れるカンジ

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