其之二百四十五「三回まわってワン」




 ホントにやるのね、三回まわってワン。
 降りしきる雨の中、雨ガッパ被って死体を前にがっかりしているゆんゆん。回想です。
 今は太四老になっているのね? 「…帰って庵曽新でもいじめるか」って台詞が良いね! ナイス次男!
 強ェ奴目当てにやってきたらしい、寂れた裏通りなのかゆんゆんが暴れたからあちこち壊れまくってんのかー…な場所から背を向けると、ものすげえ殺気がゆんゆんを射貫きます。
振り返るテンポ遅いんじゃないのゆんゆん?
 そんなゆんゆんが心眼を使って、瓦礫の中から見つけ出したのはー…。
 今週も仔ふぉたですかーー?!!!
 ゆんゆんも上条先生もありがとうー!!!
 ものすげく目付きの悪いチビッコが、太四老の一人に向かって、「殺す!」を連発。あまつさえ、刀で連続攻撃。
 ゆんゆん思わず仔ほたの顔面を壁にブチつけます。大人げない人!(←それもひどい)
 血を拭いつつ、懲りもせず仔ほたは起ち上がります。全員殺すってことは、強い奴は全員ってことで良いのかしらー?
 取り敢えず目に付いた奴全員ではないことを願ってしまいます…。
 仔ほたが持っている刀に目が行ったゆんゆんは、「どこで盗んだんだ? 『実は名家の出です』とかいう冗談はやめてくれよ」と、ちょっと鋭いコトゆってみたり。ええ、実は名家の出な訳ですよ。無明歳刑流とか謂うコムツカシイ名前の。
 ゆんゆんに顔面を壁へブチつけられても、手放さなかった刀。何と仔ほたは、手の色が変わるほど、きつくきつく握り締めていたのです…。刀を手放せない生活。ちいさなちいさなほたるには、刀が離れるのは、生命を手放すのと同じ事だったのかも知れない。
 そんな仔ほたに、ゆんゆんは問い掛けます。
 「…お前…"強く"なりてえのか?」
 きっと、そんな事を言った人は始めてでしょうね。驚く仔ほたに、続けます。
 「オレが"強く"してやろうか? お前を…誰よりも"強く"ー…」
 この時の仔ほたにも、ゆんゆんは魂の炎を感じたのかなー…?

 回想終わって、燃え盛る火炎を見ながらケイコクを兄・遊庵を心配する姉弟たち。
 荒い生きで、爆炎の中から出てくるほたるはいいけど、血化粧はやっぱり顔半分なのね。
威力までも半分じゃないよね? 反対側はまああの時刀持ってましたから血化粧ムリだけど。全サテレカも顔半分血化粧でしたね。顔面全部だと力使いすぎてしまうとかあるのかしら?
 ンマー! ともかく、あの爆炎を至近距離で喰らわされたのですから、無傷じゃいらんないよね。「もしあれでも無キズだというならバケモノー…」と思う辰伶の気持ちも判ります。でも無傷だったんです!
 パァンとかいう擬音はなあに? 気合いで弾いて消し去ったとでもいうの?
 まあ、さすがに直接刀を受け止めてしまった右手は切れてるけども。爆炎じゃ火傷ひとつ負わないのね。
 バケモノかと驚く辰伶さんですが、あなたの師匠も大概バケモノだから。複数の水龍をたった
一息で消し飛ばすようなひとだったでしょ。手の爪の長さもエライ事になってましたよね。どこぞの妖怪並
 ていうか、初登場では気にならなかったのだけど、あの髪のもっさり感も、
人外感最高峰だから!


 
ほたるちゃんの成長ぶりに、面白ェと大笑いするゆんゆんは、まだ出していない実力を見せてくれるみたいですね。「お前が望んだ「遊庵」という漢の実力を…」だそうですが。必殺技らしい必殺技やってないし。
 その前に、また腰砕けなほたるの台詞。いいえ、待ち望んでいたアレですよ!
 んもう、ほたるちゃんたら! そんな
ぷんぷん怒るなら、もっと大ゴマでやってよ!! とも思いつつ、院晶や他読者が望んだ「遊庵」という漢のアレですよ!
 
ゆんゆん流、三回まわってワン攻撃ィ!! …あれ? 攻撃なの?
 ワンとかゆって、衝撃波!
 語尾にハートマーク付けて衝撃波!
 
何この年齢(外見上の年齢)28歳漢は!!!
 
一体何を狙っているの…!
 衝撃波に耳を痛めるほたるに、逃げ場がないほどの攻撃の嵐が襲い掛かる! ゆんゆん乱舞ですね。
 もーねー…。道場に響くほたるの声が…。イタイ。
 庵奈が耳を塞ぎます。そして、直視出来ないくらい、ぼろぼろにされたほたる。これは死合いなのだから。判ってはいても、納得がいかない。里々庵たちが口々に叫びます。もうやめて、母ちゃんの敵をとろうぜ、と。
 でもゆんゆんが返した言葉は驚きのもの。
 「たとえどんな理不尽な理由があろうと…最終的には母ちゃんが弱かったから死んだんだ」
 殺された、んだから、そら強けりゃー死んだりはせんのじゃろうが…。以前、伊庵ママのこと言われて吹雪にキレてた人の言う台詞ではないよね…。
 「理不尽な状況を恨んで何が変わる? どんな境遇だろうと強ければ生き残れる…」
 まあある意味プラス思考?
 そうだう? ケイコク…と、ほたるちゃんに語りかけます。彼を殺そうとした、愛人の子だからという理由で殺そうとしていた父親の事を持ち出し。
 「生き残るにはただ一つ。誰よりも"強く"あること…」
 「強く…」と、おうむがえしに呟くほたる。
 それは確かに、そうだったのでしょう。辰伶もゆんゆんの言う理由を認めています。
 続くゆんゆんの台詞は、ケイコクを弟子に取った理由。
 誰よりも"強く"あることを本能で理解していた仔ほたを、自分の後継者とするために。
 「そ…そんなつまらない理由で連れてきたのかい? …ケイコクがかわいそうだったから助けてあげたんじゃないの!?」
 アニキの考えが理解出来ない庵奈は訊ねました。ゆんゆんは「かわいそうなのはオレの方だぜ」と抜かしやがります。足でほたるちゃんを指しながら。そんで、ゆんゆんの「真の強さとは」観語りが始まります。
 「真の"強さ"とは"生きる"という"本能"の上に成り立つ力…」
 院晶さん的にはこれはこれで良し。賛成派かも知れぬ。
 
「そこにはよけいな"感情"も"他人"も必要ねえ…」
 感情だけで動くのは野蛮であっても。人に、感情は、要らない?
 「オレの今いる世界にはウソがねえ…」と、先代・紅の王+太四老の…「神」とまで謂われる、そして自称していやがる方々のいる世界には、シンプルで判り易い強さの頂点だそうですよ。
 ゆんゆんがいっくらカッコ良さ気なコトゆってても、眼は背後の方々に釘付けでございます…。「わー、いつもと違うタッチでお送りしておりますパート2ー? (一番左の人(人?)を視界に入れつつ沈黙)……………(未だ沈黙)」
 こ、このタッチですと、吹雪さんの吹雪さんの吹雪さんの髪が髪が髪が髪の疾患が、イエア、質感が、
もさふぁささ大爆発!!!
 前髪? から来てそうな部分はストレートなのですね。どういう分子構造してるのですか? 教えて神さま…。ものごっつい量のファー付きフードを被ってるならええあたくしだって少しは理解が示せるのですれども。
 つかな、これは、ゆんゆんの想像上の産物と考えて宜しいでしょうか? 
 
まさかゆんゆんの心眼で見える心眼世界あれだとか言いやがるんじゃねえだろうな…?
 じゃなきゃ、読者に誤解を与える様に仕向けているとしたら、ふんふんに恨みでもあるのかしら(にこにこ)←例のかあちゃんの件(微笑)?
 だとしら無駄な努力ですね、遊庵。
だってみんな知ってるもの! そしてみんなモサヘアネタであそびまくりだもの! 今更強調しなくったってねえ〜なんつって思いつつ、楽しかったですありがとう★


 
戻ってシリアスゆんゆん。
 「…これ以上ガタガタいうとお前ら"家族"でも一緒に処分するぞ?」
 と凄むゆんゆんに、庵奈たちそれ以上反論出来ず。
 次のコマは何故猫の目? と驚いてみたものの、監視っぽい。
にゃんこ使って監視ですか吹雪さま! 監視使役程度じゃ動物愛護協会動きません。
 ゆんゆんは悪役というか敵役にはなれねえよ。ほのぼの一家の次男は大変です。上司欺くためにこんな大芝居…! 演技派なのね!
 もう言えない姉弟たち。でもほたるは、守りたいもののために。
 「ちがうよ…。ゆんゆんは…まちがってるよ。"独り"で"強く"なる…生きるために…ずっとそう思ってきたけどそうじゃなかったー…」
 骨は折れて、流血し放題。でも立ち上がる。まだこの身体は動くから。
 証明、するために。

 
「真の"強さ""独り"だけじゃ得られないー!!」
 よっしゃー! ほたるかっこいーっ!!!(ハート乱舞)
 証明してみろと殴り掛かってくるゆんゆんですが、ほたるは拳を受け止めます。懸命に、証明しようと。
 終わるもんかと、持てるすべてで。闘う。
 ここで出てきまったよ! 
焔血化粧ーッ!!
 ケイコク最大の禁忌技というやつです。
 
「もっともっと"強く"なるー!!」
 ほたるの叫びに、これで決めてくれー! と思ったのに(泣)。
 「そうか…。だったらー…死ね」
 ゆんゆんの攻撃の前にー…
 ほたるは、死ー…
ぬわきゃねえじゃんよ。
 ゆんゆんが前に使った攻撃法考察をしてみたり。嫌な考え方としては、
キャラコン1位が死ぬ訳もなくという余裕。
 例え、ゆんゆんの腕がおもいっきし心臓抉らんばかりにほたの胸板貫いていたとしても。「あばよ…ケイコクー…」とかで終わられても。凄絶感漂う雰囲気でも。ほたるがゆんゆんの服握り締めてる手がかわゆくとも(は?)。
 信じてても、ここで「次号は作者取材のため休載いたします」は
キツイからっ!!





次回:慟哭!! は、コレでマジほたるが死ぬ展開だったら辰伶のものに。最も血濃き者の慟哭。ほたは生きてるから、これはほたのものに決まってますから決めましたから。
…と、思ってましたから。

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