其之二百五十七「必然のキセキ」



 長かったですよ、この二週間! やっと続き!

 「
」という表現が好き。(←そこから始めるのか)

 冒頭は、時人の昔。太四老になる前でしょうか? 村正様にウリ二つだとか、言いたい放題言いまくられています。無責任な大人の発言で、時人は『時人』と認識してもらえなかったのですね。
人の口から聞くのは、父親だと云われている村正の名前ばかり…。

 似ているって云われたって知らない。
 期待されたって知らない。
 疎まれたって、知らない。

 一人の人として誰も時人を見ない。そんな中で、吹雪だけが、時人を認めてくれた。
 妖刀・村正を捨てても、自分は消えない。どうせだったら、自分も消えてしまいたいくらいに思い詰めていた時人に、優しく声を掛けてくれた吹雪。この人のためならば。この人のために、役に立ちたいと思って、今まで成長を止めていたんですねー。
 「他人が羨むほど若く美しいのだから…」って吹雪は言っているけど、別に
若く美しいままでいろとは言ってねえよな。血の力は吹雪さんのためになるかも知れないけど。

 ていうか、ひしぎはいつも見物ですか? 何も言わないの? 言わなかったの? 時人に声は掛けなかったの?
 だから時人に陰湿(陰気?)だとか謂われて嫌われているの?(←大きなお世話です)
 それとも、吹雪の偽善に加担するのが嫌だったの?
 吹雪は何処まで本気で時人を心配してんのやろか。昔から身内騙すようなお人でっしゃろ?
 ああでもほらあれだ、ひしぎさんは無口で物静かな方ですから。口下手な彼ですから。吹雪に付いて行くと決めた彼ですから。きっと、吹雪のする事は黙って見守るんですね。もし同じ事を思っていても、全て吹雪が言っちゃいますから。喋るタイミングを逸しているのかしらとも思えども、
自分では説得力ないって知ってるのかもね(非道)。


 100%の力が出せるよう大きくなった時人ですが、どうなのその髪型? 真尋パワーならぬ、時人パワー? 両側頭部のうずまきは、村正さん譲りですか? 村正さんの血縁者みんなこれが目印だとか。一族全員ぐるぐる…!

 は、ともかくとして、時人は以前にデカくなった事があるんでしょうね? なきゃ、こんな姿になりたくなかったとか言わないかな、と。デカくなった自分を見た事あるっぽい。
 思い出したくない事、って、今思い出しそうなのと、前にも思い出しそうになった事があるってこともアリなのか。謎だらけ。
 一度も顔を合わせた事がない筈の村正さんと、時人らしき影。更に、……判別付かないですが、こう、何だか
白くもわっとしいていそうな髪の輪郭の持ち主がいらっさる様なのですが…。一瞬母親の影かと思ったのですがね、違うよねぇえ?
 普通は親子三人団欒の図かな、とか思うのだけど。
 違うのか。それで当て嵌めると、村正さんが…! 性別が…!



 当たりそうにないが予想だけはしてみたい。

 髪型が似ているだけなのですが、一番あやふやな輪郭で大きな図体の人が吹雪だった場合→父親は吹雪になる。村正さんの髪型に似ている人は、母親。村正さんの血縁者。お姉様。妹さん。双子キョウダイ設定。娘。娘が一番ない。お母様ってものキツイ。村正さんクリソツいとこ。でも、特に結婚にも子供が出来ても問題なさげ。吹雪が嘘つく理由なし。


 時人の母親は生死不明ですが、もし生きていた場合→姿を現せない程身分が高い。よりは、凄く低い。でも、寿里庵さん曰く、相当な血の持ち主であろうとの事。身分低くても、ほら、ほたるみたいな例もあるし(引き合いに出してゴメンねほたる)。

 死んでいる場合→子を産んだと公になる前に死亡。時人という新しい生命と引き換えにお亡くなりに。これだと、ひっそりと孕み、産んだ場合、村正出奔の後、村正さんも与り知らぬところで勝手に子持ちにされていたという事に。

 だって、狂知らなさげだもんな。太四老(幻影)とご対面って時に時人に反応していたのは、やはりと言うべきか梵ちゃんだけ。村正さんから一言でも子供がいると聞いていれば、村正さんに似ている時人を見て、何か思っても良い筈。狂ちゃんには、似ているようには見えなかったのかしら?

 村正さんも、手前に子供いるって知らなそうなプロフィールだし…。ファンブック陰ですね。真弓さん、狂は出て来ているのに。時人と同じくらいの外見年齢のサスケ見ても、思い出した素振りもない。まだ時人=村正の子供設定がなかったってことはないと思いたいー。



 100%の姿は村正さんに似ていそうだ、思い出したくない事を思い出しそうだという理由で、とっとと元の姿に戻りたいのだそうです。気合い? 闘気? で、アキラちゃんの氷をあっさり消し去りました。強い。そしてたった一振りで、物凄い破壊力。アキラをも圧倒。
 堪えたアキラだけど、体組織破壊進行は続くばかり。動けなくなるまで、あと、四分弱。ここで超活性化を止める訳にはいきません。つか、止められるのかいな?

 蹲ったままのアキラに、時人は悪あがきをしても無駄だと罵ります。すべては、生まれた時から決まっていると。
 あんなにも他人から云われ続けた血と才能に拘る時人。吹雪が『誇りに思えばいい』とかゆってますけど。まあ誇っているのか、時人なりに。
 時人のみなぎるパワーとやらを感じつつも、アキラは超視野で以て、時人の体が傷を負っている事に気付きます。天国の冷気はちゃんと効いていたんです。流石に、これを無かった事には…回復は出来ないんですな。
 勝機はあると確信したアキラと、時人の真っ向勝負! 刀が合わさったヒキでー…。

 あれま。ページを捲ったら、
久々の四方堂姐さんのご登場ですよゴラァー(嬉)!!!
 相変わらず、先代紅の王ラヴな台詞で姐さんかわゆい。
 
「先代"紅の王"待っててねんっ。今 四方堂が行くよ〜〜ん」
 
一気にアキラVS時人戦がどうでも良くなった瞬間…!(←酷)
 垂直壁走りをご披露頂き、「とうっ!!」という掛け声一言、ものごつい跳躍力で紅の塔外壁にへばり付くのは元・太四老の長。
 強い妖刀の匂いなんて嗅ぎつけちゃってからに、かさかさという擬音で移動するのは元・太四老の長。
 そんな四方堂ちゃまが見たものは。

 四方堂姐さんの予想通り、妖刀・村正の"北斗七星"。と、その持ち主時人です。デカくなった時人を見た四方堂姐さんは、
爆弾発言。今の私には特に。
 
「こうして成長した姿を見ると 本当に時人は母親にそっくりだな…。父親にだって似てなくはないが…」
 ですって…!! そんなデカイ写植で姐さんちょっとどういう事?! そこんとこ詳しくお願いぷりーづ!!
 流石は壬生一族の全てを知るお方です。時人はお母様似なの!?
 ていうか、母親そのものとかいう事はあり得ないですよね? さあ、キリのない当たらない予想の続きです。


 もう当たらなくてもいいやとか思ってます(滅)。


 えっと、あと思い付くのは、
荒唐無稽ですよコンチクショウ。


 あの三人居るであろうコマの、時人っぽい影は
女性。残りは今まで判明している通り漢。何で記憶を無くしているか判りませんが、ていうか杏樹のように忘れるように記憶操作されているのでしょうが、だってまさか村正さんまで操作されているとは考え難いですが。
 いや、死の病発病により子供姿になった→ついでに記憶も消された→胸はサラシで隠し、一人称は僕にしてみた(切れたら俺だけど)→村正の子供です発表は、村正造反の混乱・反発などを少しでも押さえるためにやってみた→力ある子供を太四老入りさせれば、風当たりも弱まる。

 だってね、思い出せる限り「時人=村正の子供」の話が出てくるところ(時人と梵ちゃん初ご対面やら、時人とゆんゆんの会話やら何やら)を確認しても、
「村正の"息子"」とは一回たりとも書かれていないのですよねー。
 そら、時人見たら男の子だって思うけどさ。それで判りゃーわざわざ息子とか書かんでも通じるけどさ。最近の…WM8号・其之二百五十二話でも、サスケ君が「反逆者の子供」と言っています。調べたんです今日。良く見たら、時人の母親を「相当な"血"の持ち主」と言っていたのは、ゆんゆんでした。昨日寿里庵さんって書いちゃいました。すみません…(汗)。

 時人好きなお嬢さん方にもすみません。母親そのものは無理あるにしても、
おなごではないかとか勘繰っちゃったんです。

 つーか、WM8号・其之二百五十二話…冒頭で吹雪とひしぎの喋っていますが、これがまた超意味深! 
 村正さんは全てを知っていたんですか? その上で? その上で何? 自分の子供だと発表してくれたとか? デオキシリボ核酸(DNА)をくれたとか(←えぇー)。
 んじゃ村正さんは時人の存在知っているの? 四方堂姐さんが狂と村正さんを壬生から逃がす時、子供・時人の事には何にも触れなかったけど。奥さんを捨てて行くのかとか、幼子を一人で残して行くのかとか。話の腰が折れるからですか?(←そんな!)

 この謎、来週四方堂姐さんが時人と話したりしている中で、バラしてくれないかしら…。四方堂ちゃま、お願い!


 では本編筋に戻りませう。


 四方堂姐さんの見立てでも、時人とモミアゲ小僧は互角な模様。ていうか、見たトコフツーの人間って判るのはともかく、ムチャなツボ付いたとかまで判るんですか…?! 初代太四老の長はかくも立派な眼力をお持ちなのですね。

 刻一刻と迫り来る、アキラの体のタイムリミット…。
 その二秒前に、時人の技が繰り出されます。"蒼天銀星雲"というらしいです。北斗七星が出ていますが、"北斗七連宿"とどう違うのか。ようわからん。斬撃ではなく、衝撃波の類いですか。

 アキラちゃんの骨も、筋肉も、もうすでにズタボロ。あと一秒の段階で、アキラの刀が、とうとう直接時人を貫きます。心臓、ではないけれど、致命傷を与えられたかどうか…。
 止めとばかりに、アキラは至近距離から天国の冷気を放ちます。

 酷く周りを巻き込んで爆発? があったようですね。外壁から見物していた四方堂姐さんを吹き飛ばさんばかりのものだったようですが、何か、天国の冷気やったわりにゃー、一片たりとも氷が無いのは何故かしらん。蒸発?

 アキラの呻き声を聞き、四方堂姐さんはモミアゲの勝ちかと思いました。だけど、立ち上がったのは時人。…そのアングルすげ怖いよ時人…!

 立ち上がれないアキラ。
 まだだ、もう少しだけ…
 と、アキラは必死に左手を動かそうとします。
 けれど、力尽きてしまいました。

 時人には、"血"も"才能"も持たないクズのアキラが自分を追い詰めるほど強くなれたのか…わからないし、わかりたくもないと言います。
 「けど…ちょっとはほめてやるよ」
 とかゆっちゃって!
 「…あまりにも…必死すぎて正直笑えたから…ね…」
 と。時人も、少し、変わりましたね。
 そして、アキラに向けて振り下ろされる双剣!
 アキラは、動けない。
 左手に握る友情の太刀は、動かない。
 でも歯を食いしばって。
 きっと、動け! と念じたのかな。このままじゃ悔しい、と思ったのかな。こんなところで、負ける訳にはいかないと。

 アキラを奮い立たせたのは、憧れの人の背中、戦友の顔、昔の幼い自分、情の芽生えのきっかけの人たち、そして、命の誓いをたてた漢たちー…。
 かつて、人のためだなんていう行動理由をバカにしていたアキラだけど、もう違いますね。
 "情"も、充分闘う理由になる。闘う、原動力になる。
 何だか走馬灯の一部にも思えなくないカンジですが、アキラには再び刀を振るう力になりました。
 時人を、一閃。
 切られて驚く時人。
 何故、動けるのか? キセキだとでも、いうのか? と。

 斃れた時人の「キセキ」という言葉を聞き、見ていた四方堂姐さんは思います。
 
「キセキってのは偶然生まれるもんじゃない。すべからく必然の中から 時々 ひょっこり顔をのぞかせるのさ」
 アキラの傷だらけの背中が見えます。
 
「動かぬ体を動かしたのは他でもない。努力によるキセキだー…」

 努力の人・アキラは、これで勝ったのでしょうか。時人は死んではいないと思いますが、アキラの体は無茶苦茶目茶目茶ズタボロのぼーろぼろですからして、これでは相討ちになりかねません。
 むしろ、相討ちどころか来週アキラちゃんに近付いた四方堂姐さんが、
 「コイツー…?! もう息をしていないー…!!」
 トカ言い出したら
だな…。
 先々週から、マジで限界突破し尽しちゃったら動けないじゃん! 北斗七星持ってけないじゃん! と思っていたですよ。いやあ、紅虎ちゃん居るけどさ。梵ちゃんが来てくれるのかな、アキラちゃんと北斗七星運んでくれるのかな、と考えていたのですが、その役は四方堂の姐さんですか?
 この可愛らしい人におんぶ抱っこの(抱っこ?)アキラちゃんなんて…! 
畜生、可愛いじゃねえか…ッ!!!


 まあ、冗談は置いといて。あんまし冗談でもないですけど。




次号:すべての始まり!! ……時人の始まりでしょうか。アキラにも、ある意味、また始まりでもあるけれど。四方堂ちゃま、時人の目を覚まさせてやって! アンタ吹雪に騙されてるんだよん! とか! でも、少しは紅虎ちゃんも見たいなー…。



作成:2005.03.03&05/WM・NO.14




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