其之二百六十四 "約束"



 京四郎ちゃんと幸村さんが何処に居るのか…大変気になるところです。関ヶ原の話をしていても、幸村さんはこの時ですら幽閉の身なら、余り遠くへは行けない筈…。西軍が負けていてやけ酒してるなら、和歌山付近なんでしょーか?
 幸村さんは、ただみんなが倖せに暮らせるようにと闘って来た。でも、叶えるための敵は倒せない…。
 今まで、真田幸村としてこなしてきた数々の仕事。叶えてきた数々の願い。それでも、一番叶えたい大きな夢だけは、とても叶えられそうにないー…。
 己の無力さを痛感し、「結局何一つ為し遂げることができなかったんです」と言って右腕で顔を隠します。
 いつもの幸村さんではいられない時。
 京四郎ちゃんは何を思ってか、自分の夢の話をします。
 「桜が…」
 笑顔で。
 「山桜が一本あるんです」
 京四郎が、狂なら叶えられるのに、と云っていた夢の事?
 はるなつあきふゆ。
 愛する人と穏やかに、満たされて過ごす四季。時には訪ねて来た戦友と酒を呑む。
 繰り返し続く倖せを夢見ていた。
 朔夜の倖せをひたすらに願い、もし自分が誰よりも倖せにしてあげられたらいいな…と、思っていた。
 過去。
 今。は?

 と、コレを書いている間に、先を知ってるから…。じっくりこの辺読み返し、今までを思い出すとキますね。チョット! 泣いてるよ今アタシ!!
 ああ、益々京四郎ちゃんの決意が判らなくなる。どうして今こうなっているのか、判らないよ、京四郎ちゃん…。

 自分の夢を照れながら話す京四郎ちゃんに、幸村さんはかつての自分を思い出します。みずきを護りたかった過去。みずきを取り巻くすべてを。自分の故郷、真田を護りたかったように。
 それが出来なかったから、護るために、奪われないために、修羅になると決めたのです。
 自分の原点ともいえるでしょう、決意と夢を思い出した幸村さんは、へこんでる場合じゃないと気付きます。
 幸村さんの「その夢…叶うといいですね」という台詞が何だか嬉しい。


 鶺鴒眼二連式を決めたかと思われた前回。でも。先代は斃れなかった。刃が届いたのは、眼鏡の紐だけですかい。
 でも、ある意味これ正解。
逆にピンポン!(←木梨のノリさん)
 先代の弱点、
折角の紅い眼も台無し・超絶ド近眼発動。
 吹雪と柱を間違えて、語りかけた漢ですから。色の付いた
(推定色・紅)と、白モッサリを間違えたほどですから。
 気配で判れよ、とかいうツッコミは無用ですから。先代が可哀想になるんですもの!

 刀を収め、幸村さんの鶺鴒眼は不完全なゆえ死なずにすんだ、という先代。
 本来は、先週先代もしていたように、両眼で威力を発揮する技だそうです。でも、庵里さんが幸村さんに授けたのは片目だけ。先代の推測では、伝承した者はよほどあなたを殺したくなかったのだろう、と。
 威力は例え半分でも、普通の人間である幸村さんには相当の負担が掛かりました。視神経や三半規管への負担で、麻痺…。案の定、幸村さんの視界はぐるりと歪みます。
 参りましょうか、と朔夜さんに言う先代ですが、え? ちょっと待って。眼鏡今自分で外したのに、あっさり朔夜さんに向かって行ったよこの人!
 
先代、ボケが足りません!(←先代に何を求めてるの)
 
和めない!!(←空気読め)

 「朔夜さんを殺させるわけにはいかない…絶対に!」
 と、先代を睨む幸村さん。必死なまでの形相と、絶望を映さない瞳。
 命を、約束を守ろうと先代を止める幸村さんに、先代は動きます。思いもしなかった行動。幸村さんの前に引き返した先代は、立てない幸村さんの頭を、
いい子いい子と撫でたのです!
 え? 何?
 何か
ときめいたよ?!
 無表情で頭撫でた先代が言います。
 「…会えてよかった "焔"を灯したように輝く"眼"をもつ侍 真田幸村さん」
 辰伶に言っていた事を思い出します。一点の濁りもない澄んだ目が大好きだと。
 壬生を裏切らんとする辰伶を助けた意図は何でしょう。いずれは、辰伶も邪魔になったら殺すのでしょうか。もしこの場に辰伶居たら、朔夜さん助けるでしょうし。
 先代が幸村さんに言った台詞と、無表情から思うに、少し残念がっている? 幸村さんを殺さなければいけない事を…。どーかな〜。
 「さようなら……」と言って、幸村さんに止めを刺そうとするとー…。
 先代を止めに入ったのは、来た! 
京四郎ちゃん!!


 というところで場面転換。京四郎ちゃんで盛り上がったのに!!
 こちらはひしぎの居城ですね。お子様達が自爆した後。
 ああ、
愛しのほたるを本誌で久々に見ました! また傷増えるね(泣)。サスケ君以外は何とか無事な模様。
 サスケ君が居た辺りは、またえらくでかい穴ぼこが空いています。下は真っ暗。サスケ君は酷い傷を負いながらも生きていました。良かった!
 どうして生きていられたのかというと、シンダラが助けてくれたからです。初代・猿飛佐助と呼ばれた漢が。
 「あ…あなたに死なれては困るんでね…小さいサスケ」
 小さいサスケ。
小さいサスケ。何とトキメク言葉でしょう! 一生小さいサスケのままで居てね! とかムチャ思った事はともかくとして、佐助はサスケに幸村さんの事を託します。
 「そして十勇士最強のあなたが十勇士を束ね 幸村様をお守りするのです」
 
才蔵立場ナイね。
 紅い眼と自分の出自を気にして、目を閉じるサスケ。佐助はそれを察し、サスケを励まします。
 「幸村様はあなたが何者であろうときっと待っています…… あなたを信じて あなたの帰りをー…」と。
 そして、佐助が真達羅として壬生に潜伏していた本当の理由と、ここへ来た訳を話しました。壬生の秘密がひしぎの居城にあると思った佐助。サスケを助けるのと一緒に、お子様達からひしぎのレポートだけは守っていました。
 尚も幸村さんの事をサスケに託す訳は、爆発によって下半身を失っているから。
 ひしぎの人体改造で不死の体を手にした真達羅こと佐助ですが、これはもうどうしようもないー…。
 不自然な改造強化でいつ壊れても不思議ではない体とはいえ、あんまりだ。
 「どうか"約束"してくれ…幸村様を必ずお守りすると…」
 ここでも、また、約束が交わされる。
 「オ…オレ… さっきまで 偶然でもお前と名前が一緒だったの すげえイヤだったんだ…」
 
お子様は正直ですね。
 「でも…今はすげえよかったと思うぜ…!! "約束"する…必ず…幸村は守る! この"猿飛佐助"が…!!」
 サスケ君の力強い言葉に安心してか、佐助は笑っています。最期の瞬間に。幸村さんと十勇士達を思い出しながら。愛すべきただ一人の主君を思いながら…。
 佐助、どうか、安らかに眠って下さい。


 佐助に何かあったようだ、と虫の知らせか気付く幸村さん。
 ゆやちゃんが京四郎に話し掛けますが、今はアウトオブ眼中。
朔夜さんと見詰め合っちゃったりしてる…!
 何だ、朔夜さん、京四郎ちゃんと会えたじゃない。自分で山桜見たかったって言えばいいじゃない。今ならその台詞で止まれない?
 朔夜さんの未来見は、自分で知ろうと星の動きを読む分だけしか判らないんですよねきっと。どこまで読んでんだろう…。
 京四郎に何をしに来たのかと問う先代。
「…まさか君まで私の邪魔をしに来たとでもいうのかい?」という問いには、否定。
 「新しい"紅の王"となるべく 自ら過去の清算に参りました 『壬生一族最大の秘密』を知る朔夜を この手で葬るために…」
 京四郎の決意に驚くゆやちゃんや十勇士。でも、朔夜さんは大して驚いていない。
 朔夜殺害宣言をした京四郎に、無理を押して刃を向ける幸村さん。守らなければならない友人との約束があるから、と。
 「…ボクは信じている…今でもその友人のことをー…」
 京四郎を信じているという言葉は、届かないー?
 京四郎ちゃんは紅の眼を発動? させて、「さようなら幸村さん」と言い、幸村さんに刃を振るいました。
 樹海では、あんなに刃を振り下ろすことが出来ずにいた京四郎ちゃんが。友人の幸村さんを傷付けた!
 そこまで、何をどう思い詰めたのだろう。

 うあわああああ、せつなか! せつなかよ京四郎ちゃん!!
 つか、幸村さんが京四郎ちゃんに、今でもその友人ことを信じていると言った後の先代の表情。これ、どうなの。ちょっと微笑みすらしているように思えますよ。友情推進派ですか?
 先代もやっぱ割りといいカモ。





次号:裏切りし者!!
 せつないったら! 京四郎ちゃん! 冒頭は是非ともこの続きでお願いします。他の裏切り者って居るか? 誰か?? まあ佐助がそうですけどもう居ないし。

 つか、今回は、吹雪の
「白モッサリ」感を強調すべく、背景を真っ黒にしてみました。ええ、ただそれだけのために。

 吹雪、あなたの白モッサリは永遠にそのままだと思っています。そのままのあなたで居て下さい。約束ですよ?(にっこり)(←蝶勝手に吹雪様と約束をしてみる)(←蝶の字は一発変換でしたよ(恐))(←調査以降。もとい蝶最高! byパピヨン)


作成:2005/05/10〜11。11日アップ。WM22/23合併号。




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