其之二百六十八 生涯一度




 冒頭一コマ目より
仔辰伶なんて私に狂えということなのですか。あんまりの愛らしさにかのとさんのアブノマルクス度(byワルサースルー)急上昇です。大混乱です。ダイコンラン!! あーかわいいなちくしょうめ!

 憧れた吹雪だからこそ、余計に許せないものがあるのかも。
 辰伶にとって、大切な信頼できる仲間。太白と歳世。
 裏切られて尚、辰伶の心を、仲間を踏みにじる。
 辰伶の怒りが爆発した時、彼の心情に呼応するように先祖がえりの紅眼化発症。
片目だけ。



 今回は六周年記念なので巻頭カラーなのです。目出度いのです。いつも通りのメンバー揃い。それぞれを象徴する一文字が、着物の何処かに入っています。
 右から梵天丸・右胸に友。狂は見切れてます。幸村・後ろ右肩に信、サスケは左肩に命。紅虎も左肩というか左胸というかに情。灯は左袖に夢で、アキラは羽織物の右胸部に
、ゆやも右胸に愛。ほたるは…宙。左胸に。格好良さげに、そらと読むべきか?
 「宙」とは。ウチの辞書によると、なりたちとして、上をあまねくおおう屋根の意を表し、転じて、
世界をおおう空間・時間の意に用いるそうですよ(福武漢和辞典より)。
 マジですかー!?
 大きい、おおきいよほたるちゃん!! 
ゆんゆんの背中なんかより大きいよ!!(←背中なんかとか言うな)何より、本人はそんな大きさ知る由もない辺りが余計大物感ある気がしてくるよ!
 私が一番初めに「宙」で想像したのは
「宇宙人の宙ー?!!」でしたけど!
 ところで狂ちゃんは、読者の想像に任せるとかなのか、少年誌では書けないとか。(←ちょっと待て)
 酒。とか。「侍」じゃなんかちょっと…。「鬼」はありきたり? まんま「狂」、「強」「恐」「凶」「兇」……。「戦」「闘」「極」。「最」KYO?
 うーん、しっくりくるのがない。もーコレー! ってのが。
 じゃあ日替わりで良いよね狂様! 
ってそんな移ろいやすい信念でサムライディーパーやってられるか!!!
 って思うので。あ。ああ、いいのあったよ狂様! 
「由夜」もしくは「悠呼」と書いてゆやって読むの。心は決まってもまだまだ狂様恥ずかしいの。だから見切れているの。素敵。漢なら、「一文字じゃねえのかよ!」とか細かいことは気にすんなよ!!(←気にしろよ)

 一番疑問なのは、みんな突っ込んでると思うけど、
何でゆやちゃんは「金」じゃないの??? ヒロインとしてはあんまりかもしんないけど(笑)、「金」が良かったよ賞金小町なんだし! そしたらますますホレてた! 私だったら「金」だし!!(←誰も聞いてませんよお前の性質は)



 本編ー。
 コオオオっとかものごつい光を放ちつつ(
片目なのに)、辰伶は吹雪と対峙。異様な輝きのせいか、っていうかこのアングルでアンタは自分の何に気づいたの? と問い正したいんですが恐らく光のお陰で水面見てみる気になったのかな? 吹雪は相変わらずの無表情だし(伊達に長年愛弟子やってませんか)。左眼だけ紅い事に気づきます。
 
辰伶の輝きは一瞬程度なのね。
 ほたるちゃんとは違って、自分の状態に気づいて怒りが、興奮状態が解けたから?
 すぐ元に戻ったことを疑問に思う辰伶に、吹雪が「…辰伶お前もか…」と言います。
 辰伶達の場合は、古来よりつづく血統のお家なので。無明歳刑流は伊達じゃありません。
 "紅き眼"は人にあらざる者の"眼"だそう。壬生一族は普通の人間とは違うような話じゃなかったっけ。壬生の中でも、更に、ということ?
 「「鬼の眼」とも「神の眼」とも讚えられる壬生一族の誇り。とうに潰えた誇りの眼よ」
 鬼と神は紙一重? 鬼、でも讚え?
 「もう…お前達の世代では拝めぬと思っていたが…な」
 吹雪の「お前達の世代」という箇所に疑問を覚える辰伶。でも。吹雪に紅い眼がすぐに消えているようではこのオレは斃せんぞ? とか言われて、「…そんなコトはどうでもいい…」
 どうでもよくねえだろう! 気になるじゃねえかっ! 
そこんとこもっと詳しく聞いておけよあたしのために!!(←何様っ)
 キレた辰伶はまたも初お披露目技「水龍万丈壁」で攻撃を仕掛けます。文字通りというか、沢山の水龍達が壁のよーに横並びで相手に向かって行く技。
 吹雪師匠は凄んで「今こそ見せてやろうぞ お前が夢見た水舞台…」、
水龍万丈壁返し! 先代とやる事変わんねー…。真の水の舞いってことで出て来た水龍達、数多いし。
 辰伶の水龍はそのまま飲み込まれちゃうし、勢い衰えずに辰伶にまで迫り来るし、せっかく辰伶が逃げても吹雪が視線をくれただけで水龍達は方向転換。
 辰伶、頭喰われてるよお前…。でも喰い千切られてはいないので、ほっ。
 盛大に吹っ飛ばされた辰伶が吹雪に挑むため、自分の水龍を呼びます。
 が、何も出ない。辰伶の呼び掛けに、水龍が反応しない?
 吹雪の水龍は依然力を誇っているのに。舞曲水までもが、形を成さずにただの水に戻ってしまう。
 驚きはこれでは終わらず、水が辰伶から離れて行きます。ものっすごーい勢いで。水に避けられちゃったよお兄ちゃん! アンタじゃダメなんだって!!(←言われてません) 
 つかコレ吹雪の心理作戦ですから。
精神攻撃と書いてスピリチュアル・アタックと読んで下さい。
 
水行者の辰伶から水を取ったら何も残らないじゃない。あ、暑苦しさしか残らないじゃない。自分は木の力もあるから、辰伶が仕返しに出ても安心ですね。阿呆の子(辰伶のこと)がちょー得意になって「しっぺ返し」してきても、木行者の力で難なく再生出来たり! そして辰伶が驚いている隙に、あのモサ髪でテンコテンコパンチを繰り出す気でいるのねこちとら判っているのよそんなことは!!

 水がすべて吹雪に支配されてしまったので、辰伶には攻撃の術がありません。れっどどらごんてぃあーずとかいうカッコ良さ気な技は、辰伶の血が元なワケですが、アレって水と混ぜて使っていたんだっけ? これも使えないってワケですかい。血の刀も創れやしないのね!
 ってことは吹雪様、空気中の水分ですら思いのままに操れるんでしょーか? 私乾燥肌だから私の周りに水分増やしてくれないかな…。ていうか肌そのものに!(←
水龍に喰われてしまえ

 「言っただろう辰伶… お前はオレの掌で舞っているのが似合いだと…」とか言われちゃっても反論の言葉すら返せないよ辰伶!
 水破七封龍に他のパターンがあると発覚。砕(くだき)の舞いってのがあるんですって。
水圧でベシャーン! ですか?
 また喰われてますけど辰伶さん。嗚呼もう手も足も出やしない!
 そんなズタボロのボロンボロンのおにーちゃんの元にやって来たのは、紅い高下駄のカワイ子ちゃん。
 「みっともないね」
 だって。ハッハッハッハ! 全くだ!
 何でだろうね。ほたるちゃんの時はこんなこと思わなかったのに。
みっともないとまでは。


 処で、上に書いた
れっどどらごんてぃあーずですが、どらごんれっどてぃあーずの間違いでしたね!! アッハー! 龍の赫き涙が正しいです。赫い龍の涙じゃなくって。間違えてごめんなさい…(汗)。

 灯ちゃんを心配しているのは勿論、お兄ちゃんの事だってちみょっとは心配なんです。いつのまにやら大人しくなるツボの針がありません。あれは、自力で取っ払っちまえるものなのですねぇ。
 今の辰伶があるのは、今まで辰伶が信じて来たものの積み重なり。
 その中には吹雪だって居る。核に近いものを否定したって否定し切れやしないなら、いっそのこと認めてしまえと思うのは余裕のある他人事だから?
 なんっつって思うのですけど、それだけでは吹雪のマネ事なので、一人で越えられないんですってよ。だもんだから、
 
「つまんないから帰る」
 と、暑苦しさ絶好調に空回りのお兄ちゃんは、弟に見捨てられました(笑)。ほたにハッパかけられた辰伶さん、はっとした後、「…生涯一度だ。オレの頼みを聞いてくれ」と言います。
 次のコマ、爆笑する所です(笑)! ほたるちゃんのすんごい顔(笑)。
 お兄ちゃんは
「そ…そんなに驚くな!!」と言ってますが、私には驚き:19%、嫌:101%に見えてなりません。何言ってんのお前??? ってカンジのかおー。
 きっと辰伶さんは、弟のあんまりな反応に対し、
防衛本能が働いたんだと思います。精神衛生上。嫌がられたって現実を受け入れられなかったのですよ。辰伶は繊細にして盲目なグラスハートをお持ちなので。

 「お前にしか…お前にしか頼めんことなのだ!!」と、必死の辰伶。「…オレにしかって…まさか…」えぇ? ってゆーか以心伝心?(←ケロロのモアちゃん風に)
 「…確率は五分以下 いや お前ならもっと悪いと思うよ? ホントに死ぬかも。それでもいいの?」
 アンタら兄弟合体技とかあるのかいッ?! 四聖天みたくー、と思ったら。
 「オレが新たに手に入れたものの強さを見せてやる!!」と辰伶息巻く。
 あら、何か違うみたい?
 
「螢惑輝炎」
 で、吹雪の水龍喰らっている辰伶に
「強制的に禁忌技の焔血化粧を発症させる」荒技をぶつけました。
 イイナー、
辰伶の焔血化粧。つか、ほたちゃんと焔血化粧で並んでる絵面がカラーで見たい。焔血化粧ってる異母兄弟と一緒に記念写真が撮りたい。(←記念の為に二人は半死になる訳ですね? 命を糧にして

 辰伶は耐えられたようなので、今度は、少しは吹雪に喰らい付けるのでしょーか…?
 「対立しあっていた水と炎が…わかりあえたからこそできた荒技だとでも……? それともただのやぶれかぶれか…」という吹雪の観察に、フッと笑って「オレはどっちでもいいけど…?」と返すほたる。思わず頬も緩むってもんです。いいなー、この兄弟。

 「これがオレの手に入れた吹雪(キサマ)の知らない絆(もの)の強さー…」
 辰伶が強くなった。
 あの五曜門の闘いの後、きっと、やっと、本当に。
 これで吹雪に敵うかどうかは別としても。
 ちゃんと認めて、受け入れたから。まだ、強くなる。
 ああ辰伶には頑張って勝って欲しい!


※因みに、ゆやちゃんの「由夜」は台湾かどっかの海外版の表記。「悠呼」は秘蔵設定資料集にあった表記です。公式ガイドブック「陰」参照。


次号:玄武!!
 今度は狂と灯サイドのお話なのですね。せっかく辰伶がこれから大活躍?! って時に。(←不満なのか貴様)
 でも灯たんには、早くいつもの灯たんに戻って欲しいからいいか。三つの闘いが繰り広げられているので、大変ですねー。


■2005/06/25&07/11 ←日数にやったら開きがありましたね…。嗚呼ちっとも本誌連載に追いつかない…!





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