西遊記 (原題:斉天大聖 孫悟空)
第四集 天竺への道(本編字幕副題?→本故事純屬虚構)





 いきなり、太白金星パパが娘の紫薇(しび)に、「仙女の恋は御法度」やら、「飲まないならナタが死ぬことになるぞ」など脅しています。忘情丹なるものを飲んで、愛するナタちゃんを忘れる事を強要されている訳ですね。
 前回のラヴ話なんぞ忘れ去っている私は、何が何やらさっぱり判らない…。これを読んでいらっしゃる方も同じだと思いますが。
 ていうか、院晶お気に入りの
白骨精ちゃんは、いづこにおわすのかー。どうなったんだか、さーっぱワカンネ。
 っつか、もう、悟空紫蘭カップリは大決定な訳ですね? 
つまらん。(←ええー)
 引き離されていた紫蘭は、悟空が死んだと思っていたらしく(確か、李塔天の宝塔の中に閉じ込められていた気が…。違うか。太上老君の八卦鈩か)、「好きな人の顔は何時でも見ていたい」という理由で、
悟空の彫刻を彫っている有り様。
 
凄いね、恋する乙女。
 炉から出た悟空は、大暴れしながら紫蘭が閉じ込められている結界までやって来ました。再会の時も束の間、悟空は何かの力に引っ張られて、紫蘭と引き離されてしまいます。
 よし、良くやった、釈迦!
 悟空と紫蘭のキッスー☆シーンを見なくてすみました。
 ノーマルカップりんスキーなのですが、どうにもこのカップリングはいただけないらしいですまるで他人事。
 悟空を引き寄せたのは、釈迦牟尼世尊こと、如来。
 悟空に謂わせれば、パンチパーマのダサいおっさん(笑)。
 この話では、悟空がお釈迦様の掌の上から飛び出るのではなく、逆に、釈迦が小さくなって、悟空の掌の上から飛び出る…逃げることが出来れば釈迦の勝ちというもの。発案者は、悟空。
 本当に小さくなった釈迦は、悟空の掌に乗るんですが、ちっとも動きやせん。
 動け、と怒る悟空は、いつの間にか身体を反転させられ、気づけば、大きな釈迦の掌の上にいました。
 うっわー、ずっりー。初めっからかよ。(←そういうものなのですよ)
 悟空が閉じ込められた五行山は、変な形。仏教の印相(手の形)かと思いきや、ただのおふざけ? 人差し指、小指をたて、他三本を曲げている形です。ちょっとだけ調べたけど、判らなかった…。何か意味がありさげ?
 もし腹が減ったら
「のどが渇けば銅の汁、腹が減れば鉄クズを食べさせよ」と、土地神を呼んで命じる釈迦。…非道。

 さて、ところ変わって、揚子江。
 二人のお坊さんが、河辺で赤子の声を聞き付け、近寄って見つけるは、これより玄奘三蔵となる赤子でした。木タライに入ってた(笑)。
 一緒に入ってた赤い布に、お名前書いてあった…。
 陳江流。甲子年甲子月甲子日甲子刻生。
 少年誌の主人公(王道元気系)のお誕生日が五月五日なくらいな勢い?(←どんな)

 細かいことは省いて、先。
 大好きなおば様(西王母)と悟空との感動エピソードも挟まるけれど、次行きます。

 美青年に成長したゲンちゃんは、玄宗皇帝のピンチを救い、義兄弟にまでなっちゃいます。
 ちっさい仔玄奘が可愛かったのにー。声誰だろう…。
 観音に旅出のお告げと、禁箍(金の輪)と、悟空を懲らしめるためのお経を授かる
玄奘。皇帝からつけて貰っていたお供の二人は、この日の夜に、置き手紙を書いて都へ帰ってしまいます。辛いからってねー。
 玄奘が起きて外へ出ると、昨日まではなかったはずの山が目の前にあるではありませんか。近付いてみれば、話に聞いた猿がいる。
 口は悪いし、玄奘侮りまくり、礼儀のなっていない悟空ですが、玄奘が去ろうとすると、謝って禁箍を頭に嵌めてしまいました。
 それが一体、どれだけ傍迷惑な代物であるとも知らずに…。
 ああ、でも、
玄奘と悟空の心を結ぶ道具なんですって。今後、これを活かしたエピソードありですね? 期待!
 助けて貰ったのに、花果山へ帰ろうとする悟空。早速、禁箍とお経の出番です。
 禁箍は、頭を締めつけるだけでなく、顔面全体を覆うというもの。細い金の棒が(いや、棒っつーか、輪の元)グルグルに巻きつくんです。
 痛さの余り、悟空は筋斗雲から降りて戻ってきました。それでも反省なく「三ちゃん」呼ばわりで泣きつきます。そんな渾名はいやだ、という玄奘に、悟空はようやく「おっしょーさま!!!」と呼びます。三度呼ばせた三蔵に、「アンタが大将!」とまで言う悟空(笑)。
 うーん、玄奘三蔵法師のことは、何と呼ぼうか…。この人は…。
 私も、お師匠様にしときます(笑)。時々は三蔵と書くかも。
 筋斗雲で天竺まで行こうとする悟空ですが、お師匠様に恐がられて降りちゃいます。
 せっかくひとっ飛び十万八千里なのにねー。
 悟空が恐かったのだ、というお師匠様。喧嘩になるかと思いきや、白鶴ちゃん…ツルの神が現れます。悟空を偶然見つけた模様。
 ツルの神曰く、大雷音寺(だいらいいんじ)は幻の寺、なんだそうです。
 
道程は、旅人の心の清さで決まる。
 雲で行くような悪しき心では辿り着けないっつー訳です。
 具体的な様で、抽象的なお話ですねー。誰が量るんだ、測るんだ、そんなモノ。

 悟空の抵抗も虚しく、結局、筋斗雲で飛んできた距離は歩きで戻ることに。
 途中の泉で水浴びをした悟空。浴びたばっかりなのに、砂漠の砂の上をごろごろ転がり回ります。
 その時見つけた、とああるもの。気紛れ悟空は、脇の毛で長いものが一本あることを理由に、病気かも、お告げだ、花果山に帰って静養しろってお告げだーとか言い始めました。
 そんな訳あるかア!
 気性不安定な悟空は、お師匠様に諭され、この旅では忍耐の心を学ぶ模様。
 大丈夫か?
 天竺からお経を持って帰れたら、悟空は
バナナ食べ放題が待っているんだそうですぜ。
 それも、大丈夫なんか? そんな餌で…。(←餌言うな)



 四巻の二話目突入。
 悟空が寝言を言うそうですよ。しかも、愛の歌まで歌ってニヤつきながら!
 修業の道には色恋は御法度なので、雑念は捨てろーいっていうお話から始まります。
 よし、これで暫く安泰。
イエア。
 …本当に嫌なのですね、私…。

 舟でなければ渡れないほどの、大きな河へやって来ました。
 をを、悟浄登場か?! と、思いきや…。
 舟も人も、木の葉(字幕では羽毛)ですら沈んでしまうという河は、五百人も沈んでしまっているそうですよマジでか?
 急に高波が起きるそうな。
 お師匠様の靴ですら沈んでしまう河(悟空が勝手に投げた)に、悟空が潜って行きます。
 中では―…。
 そこそこカッコ宜しいあんちゃんが、意味不明な愛の詩を読んでいました。大勢のおなご(妖怪か妖精かー。海老と蟹と思われる帽子被っている)は、黄色い悲鳴を上げています。
 いやもう、ぜんっぜん格好良くないから。変だから!
 ツアー中に思いついた歌(字幕では「ツアーで西海を回っていた時」、となっていました)を朗読して下さいます。
 以下抜粋。
 
「空の果てには何がある? 懐かしの故郷と最大のファンタジー(ファンタジア?)よ! この生命がある限り…愛するこの詩を、君達に捧げる(泣)!」
 以上日本語吹替台詞。以下、字幕台詞(吹替用字幕じゃなく)。
 
「空の果てが、我が故郷。この瞬間も故郷を想う。僕の生命があるのは、君のため」
 感極まったように泣く男。こ・ん・な・の・に、おなご達は愚か、をのこまで(爆)、キャーキャー喚いています。
 悟空は、ヤツのセルフを聞く度、変な顔。終いには、耳を塞ぐ始末。
 「玉龍さまー!」って言われているので、ああ、何という事でしょう、この
イタい子が、玉龍…!!!
 玉龍のファン達がキャーキャー言ったり騒ぎ立てたりする所為で、人間界のあの河では、高波やら何やらが起きていたという訳か、と見当付ける悟空。
 玉龍はファンの子達が勉強もせず、食事もとらず、キャーキャーはしゃいでいる事に対し、時間・お金を消費させていると悟空に責め立てられ、さっきのクサイステージは自分のスタイルじゃないと心情吐露をし始めます。
事務所の方針なんだそうですよ。
 悟空は玉龍を勧誘し、観音のお告げ夢を見ていた玉龍は、あっさりアイドル放棄。そして、河が荒れる原因は、隣で、変な実験を繰り返しているオタクが犯人と判明しました。
 乗り込んだ悟空が見つけたのは、沙悟浄。
 天界から追放されて以来、川底で絶望を抱え、孤独を選んで生きてきたそうな。五百年前に天界で暴れた大馬鹿のとばっちりで追放ですものね。蝶もとい、超クールな神具を造って、玉帝を驚かしてやるんだそうです。
 その大馬鹿が目の前にいますけれどね。
 悟浄も仲間にして、更に三話目入って(色々すっ飛ばして)八戒も仲間にして、五人揃い踏み!!

 …八戒、見ようによっては可愛らしいのですが、性格合いそうにねーーーーーえ。



 さて、感想というより、あらすじ書きのようなモンでしたが。
 相変わらずCGはちゃっちいですけど、ストーリーに勢いはあると思います。
 さーらーに、キャラが良い!!!
 お師匠様は、ホンット穏やかな人。
 表情、声色、物腰、文句ねえッスー! 優しく、厳しく、素敵。
 でも、悟浄に「神具に対する欲と執着」の説教は、納得出来ないかも。んだらば、「仏の教えに拘るのもやめたらドゥーよ、おっしょーさま?」と突っ込みたい…。揚げ足取りみたいだけど、悟浄の執着は知的好奇心ともいえるもので、そんな問題はないと思うんですよ。
 結局は、「あんまり執着し過ぎてもいけないから、程々にね。悟りが開けないから」っつーことなんですが。
 うーーーん、でも、「この世に神具がなくなったら?」の問いかけに「死にたくなります(字幕は「苦しみます」)」というのは、ダメか…。
 「心を変えられるのは本人だけ(字幕)」というのは、賛成ですけど、ね。

 玉龍は、存在の忘れられ率高し(泣笑)。
 どーゆー訳か、太白金星にだって、忘れられる…。うーまーでーすーけーどおおお、ちゃんとそこにいなくても、三蔵一行の頭数にカウントしてあげてくださいな。
 「長旅じゃ、四人で仲良くな!(字幕は「師弟四人で仲良くやるんじゃぞ」…こっちの方が師弟とつく分疎外感…!)」
 弟子の中で誰が一番偉いのか、という八戒の質問に、悟空が一番弟子の俺が一番、次に二番弟子の悟浄、一番下が八戒と答えるのですが、明らかに誰かお忘れですよね…? ねえ!?
 順番で行けば、玉龍ちゃんが二番弟子なのに!
 …弟子扱いですらないのか。乗り物だから……?
 ステージ控室のシーンで、悟空に「(乗り物になるなら)牛か馬か決めとけ!」と言われ、「今年は午年か(字幕)」と言う彼が好きです(笑)。何で牛っていう選択肢が出てくるのか、謎だけど。よく、馬を選んだね! 玉龍!

 悟浄は、…お前にゃすっかり騙されたよ!!
 物分かりの良い、優しい人だと思ったのに!
 悟空が、自分で天界追放の原因となったことを告白するのですが(その前フリの、異常なまでに気持ち悪い優しさが、真剣に気持ち悪い(笑))、「もう済んだことだよ、そんなに自分を責めないで」「家族も同然の仲じゃないか。兄貴あっての俺だ。ちっぽけな恨みなんて関係ない」という優しさを見せておいて、悟空が後ろを向いた瞬間に脳天一撃(爆笑)!
 しかも、悟空への気の逸らし方が「あ、お師匠様」。ベタな手に引っ掛かって後ろを見る悟空に「死ねや!」という台詞と共にチョップかましました。
 あ〜、すっかり騙された。
 「…悟浄(うっすら涙)!」と、感激していたのにー(笑)。
 物に対しても優しい人です。神具じゃないと思うけど、壊れた扇に「ちゃんと修理してあげるから、待ってるんだよ」と、語りかけていたりね!
 …わざわざ口に出すくらいに、お優しいのですよ(望遠)。

 八戒は、こ憎らしいけれど、八戒が住んでいた村総出で、八戒が出て行ったお祝いパーティが盛大に行われていたのは…。流石に同情。
 食い逃げ上等の無頼者、単なる厄介者だったわけですが、その現場を見てしまった八戒が残した言葉は、少し、悲しかったです。
 不器用にも、世話になったと、妻・スイラン(漢字が出て来なかった…妻とか、お前とかばっか)に元気で、と言うのにも。
 その後の夜営シーンで、悟空が妻を笑ったと思って「女房を笑いものにするヤツは、絶対に許さないぞ!」と憤るのにも。

 同じ夜営シーンで、悟空は、誰とは言わなかったけれど、「昔、ある人に迷惑を掛けた。悔やんでいるよ」とみんなに打ち明けます。この後、悟浄に対して、気持ち悪い&滑稽な優しい振るまい(と一緒に、いちいち自分を兄貴と呼ばせ、立場が上であることを強調し続けます)が始まるので、西王母のおば様でなく、悟浄の事…???
 ええ、更に事情知らぬ、辛い身の上話大会主催者のお師匠様が「もう一歩踏み出して、その人に謝ってみませんか?」と言いますからね。
 被害者の悟浄なんかは、悟空が悪いとは露知らず、「大丈夫! 俺がさあ、兄貴の力になるから!(字幕は「兄貴を許さない奴は、俺が懲らしめる!」)」とまで言っちゃいますし。
 でも結果は、…(笑)。




 さあ、次巻は、本格的に冒険です!
 終わり際に喧嘩して、いきなり別れちゃいそうですけど根!










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