夜。悲鳴により、サトシ達が湖からホテルの前に来てみると。おばけが出たのよ、といって怖がっているお姉さん二人組が。ヨルノズクのみやぶるで、そこにいたのはムウマ三匹。
ムウマかぁって安心していると、「サトシ、一体何があったんだ。悲鳴が聞こえたけど」と駆け寄って来るシゲルさん。
私はお前に一体何があったんだと問いたい。お前一体何処から現れるんだ。ホテルの中からじゃねえのかよ!
お姉さまの悲鳴を聞き付けて、外に飛び出してきたんじゃねえのかお子様紳士!!
シゲルは「あのムウマたち、何かを探しているようだぞ」とムウマたちの様子から推察。何かを見つけたらしいムウマ達は移動して行きます。追いかけるシゲル達。
そして雑木林で見つけたのは。
大木の下敷きになっている、一匹のムウマ。他のムウマ達は仲間を探していたのです。
みんなで協力して大木をどかそうとしているのですが、こういうときこそ力持ちのポケモンを出したらどうなんだ。
カスミがムウマを励ますのは、さすが。優しいなあ。
何とか大木をどかし、ムウマは助かりました。そのムウマに、真っ先に駆け寄るシゲル!!!
このお子様紳士!! やりおるわ!!! ますますホレたv
まだ怯えた様子のムウマに「ムウマ、しっかりしろ!」と抱きかかえつつ言うシゲル。ムウマは傷もなく、大丈夫な模様。良かったね。
揃って去って行くムウマ達。シゲルの推測によると、「シロガネ大会のにぎわいに誘われて、こんなふもとまで降りてきたんだろうな」ってことらしい。ムウマ達の生息地は、シロガネ山のもっと奥だから。
サトシがいろんなことをよく知ってるな、と感心しています。でもシゲルは自分の知識なんてまだまださ、とか言ったり。あら謙虚。でもきっと、本当にそう思っているはず。
「僕はもっとポケモンの事を知りたいんだ」
旅の途中、沢山のポケモンの進化を見てきた。
「僕はそんなポケモン達の不思議を、その秘密を探りたい。僕は、ポケモンの研究者になりたいんだ」
とても。とても嬉しそうに話すシゲル…。自分の新たなる決意を、こんなにも楽しそうに嬉しそうに話せるのは、心残りなく戦えたからかな?
シゲルは、また先へ進んだ。また、強くなった。
「だから、僕が大会に出るのはこれで最後さ。サトシ、君は次の大会でも頑張ってくれよ」と、ライバルにエールを送って去って行きます。
サトシは、まだシゲルの発言を完全に飲み込めない様子。
あのシゲルが。同じ道を歩み、競っていたライバルは、他の道へ行く?
唐突な宣言もだけど、嗚呼今までのシゲルにあるまじき穏やかさや爽やかさだとか言わないであげて。決してそれに驚いているわけじゃないのよね?(←お前じゃねーんだよ)
次の日は、シロガネ大会最終戦。授賞式も終わり、別れの道。それぞれの道。
シゲルはシロガネ山を回ってマサラタウンへ帰るそう。ハヅキさんはセキエイ高原へ。サトシ達はトキワに出てマサラタウンに行くルート。
そこへ、借金踏み倒しマシーン2に乗ったロケット団登場。借金取りから逃げられた上、ピカチュウ発見です。ロケット団の攻撃に倒れるサトシとピカチュウ。
ピカチュウの危機に、シゲルがカメックスを出して、ハイドロポンプで助けてくれます。見事、ハイドロポンプが網の支えに命中し、ピカチュウは無事。ハヅキさんもバシャーモで加勢してくれました。止めは、もちろんピカチュウのじゅうまんポルト!
いつのまにやら夕方になり、お別れの時間。
シゲルとサトシは、お互いに励まし合います。
「サトシ、君はポケモンマスター目指して頑張ってくれ」
「シゲル、お前もポケモンの研究しっかりやれよ」
と、握手。初めて友情らしい友情シーン! ら、ライバル〜〜!
「例え進む道はそれぞれ違っても、君たちはいつまでもライバルなんだね」
ハヅキさんがそう言うと、「はい!」とハモるんで答える二人。あら仲良し。もう、迷いなく言えるのね!
タケシとカスミの期待とエールを受けて、「ありがとう。精一杯頑張るよ」と答えるシゲル。
ああ、やっぱり最後までタケシとカスミの名前は言わないのね! 覚えてないのかと訝ってしまうわ。
*2005/06/25up