其之二百六十七 儚き夢




 狂と灯ちゃんの戦いは続きます。
 狂が「お前に正面きっての闘いは似合わねえ…」とか言いますが、それは、灯たんには灯たんの
「人の秘密を握ってはそれをバラスと脅迫する頭脳戦の闘いがある」ということを婉曲的に言ってみたってところですか?
 灯たんこと阿修羅ちゃんは、狂ちゃんをあっさり持ち上げ、吹っ飛ばす力の持ち主です。強い。私は頭脳だけではない! ということなのです。そういう主張なの多分。

 背後に回った狂の方を見もせずに、阿修羅は技をお披露目。「奇巌網縛」…。ちょっと講談社! 読めないよ! 黒吹きだしに白文字はいいけど、白文字の読み仮名部分が印刷掠れているよ!!! 取り敢えず、「ケイバル・クロス」と読むのだと判ってましたけど。初回立ち読みで。
 今度からは、買う前にも立ち読みしようと誓いました(かのとさんは殆ど仕事の昼休みに立ち読みして、家帰る前に地元で購入)。次の週はあっさりそんな誓いは忘れて即買いで死たけど!

 まあ、そのケイバル・クロスとやらは、縦横無尽に剣の部分を伸ばして相手を攻撃なのですね。伸びまくり。狂ちゃんやられまくり。石化も進みます。

 阿修羅としてのこの力は一体何なのか?
 寿里庵が針治療した時には、これほどまでの潜在能力はまったくといっていいほど感じられなかったそうです。
 「『眼』があったことによって 本当の灯の能力も一緒に眠らされていたんじゃねえか…?」「それが『眼』の覚醒とともに目覚め始めたんじゃねえか? 『阿修羅』となるべく育てられたその能力が夢から目覚めるようによ…」
 寿里庵へ。あたしが間違ってたらゴメン。
 
眠っている力だから潜在能力と謂うんじゃねえのか?
 悪魔の眼が邪魔だったということにしても、あんたが解放させたのは一体何なのさ??

 ほたるは、寿里庵の「夢」という単語に反応。
 昔回想でーす!
 野宿の夜。焚き火を前に、灯は膝を抱えてひとり起きています。見張りか、と思ったけれど。
 寝ていない灯に、無言で酒瓶を差し出す狂。気付いた灯は狂を起こしてしまったのかと心配します。狂は灯が心配だったのでしょうか。酒でも飲んでさっさと寝ろ、とのお達し。灯は普段から眠らなさすぎだとも言う。

 灯が眠らない理由は、怖いから。

 「もし眠ってしまったら…目が覚めた時 この"夢"が終わってしまうかもしれないから…」
 ああ、灯ちゃんが悲しげだ。
 自分に仲間がいる。灯ちゃんはそのことが、何より嬉しいんだと、思う。
 「…一瞬だってムダにしたくないんだ」と言う灯。

 一連のセリフを聞いて、ほたるちゃんは「いつもあんなに横暴なのにそんなコト考えてたんだ…」と思います。ええ、いつもは
横暴なんですけれどね。灯たんだって、そんなコト考えたりもするんです。あの横暴っぷりは、きっと、愛故に、なんです。きっとそう言い訳するハズ。あれはあれで素だと思われり。
 寝不足でプッツンしやすいってワケじゃあないと思うの多分多分多分。

 昔狂の長髪ってべんりー。誰も逃げたりしねーよ、と言う狂の表情が隠れてて、何か良い感じ。

 灯は尚も続けます。人が見ている夢について。その夢路に対する悲観っぷりを。
 「目覚めた時何も覚えていないのは悲しまなくてもすむようにだと思うんだ…」
 「それが人の夢…『儚い』ものだからー…」
 まあ確かに人に夢と書いて儚いという字は成り立っているのですけれど。
ああ無常。
 灯ちゃんにとって、この大切な仲間との時は、今は、不確かに思えるのでしょうか。長続きしないと、感じている? 脆い現実に、縋りついて…いえ、しがみついている?
 いつしか夢が覚めるのが怖いから。恐怖、は明るく振る舞う笑顔の裏に、いつだって付き纏い隠れているのね。
 きっと、今も。
 だから壬生に来たのね?
 夢を見られる仲間の元へ。
 そして恐怖を絶ち切るため。ひしぎとケリをつけに。

 灯の話を聞いても、深くは立ち入らない狂。どういう過去があって、理由があってそう思うのか全く訊かない。今の灯だけを見ているからかな。人の傷には容易に触れてはいけないと、きっと知っているから。

 悪魔の眼のことも、灯の過去も、狂なら察しはついているだろうに、と予測する灯ちゃんは、「ありがとう…狂ー…」というセリフにも、表情にも表れている通り、安堵と感謝を感じ、そして救われているのでしょうね。
 居心地の良い場所。
 折角手に入れた心の預けどころ。
 灯ちゃんが心底守りたかったであろうものが、崩れかけている。
 灯ちゃんの意志とは無関係に。灯ちゃんの手で。



 あああんもう、次のページのほたるんが格好良すぎーーー!!! このコマ良いです!!
 ギャアー! 何か潤ったー! と思いました。ほたる不足だったの私? 昔ほたるも合わせて、いっぱいほたるの出番あるんですけど。
 針が額に刺さっていたって、
ほたるの愛らしさには変わりがないのに。カッコ良さだってあるのに。針が刺さっていたって。(←針の所為にしたいらしい)

 灯を元に戻す方法は、この「悪い夢」から目覚めさせてあげることだと思うのですが、それがどういう方法なら効果的なのかー…?
 単に攻撃方法として、悪魔の眼が開いたら
鏡を見ながら攻撃じゃああんまりにもカッコ悪い展開。狂様手鏡なんて持ってないし(断言)。髪の毛もっさり漢・吹雪の部屋だから、きっとアリエナイでかさの鏡があるんじゃない? いやあっても何かヤだけど。
 時人の予言が「自分自身の罪に絶望し 自ら命を断つ(命は「絶つ」だと思うけど…)」なんですよね。狂に斃されかけた(重傷を負った)時、灯としての自我が戻ってー…?

 「何か」を召喚して攻撃しようとする阿修羅に対し、狂は宣言します。
 とっておきの「玄武」を見せてやる、と。

 やっぱし最後の最後で残るのは青龍なんですねー。
 ここで奥義を使う狂に対し、ほたると寿里庵は驚きます。まさか、灯ちゃんを斃す気なのかとー…。



 玄武はとっておきなのでまだお披露目しませんよ。来週までお預けなのです。
 辰伶が蝶・ヤラレてるシーンに切り替わり。
 手も足も出てないよこの漢!
 必殺技
四連弾ですが、おとーとは五連弾でしたよ。
 でもって、おとーとと違って、これじゃ技の区別がつかないよおにーたん…。ほたは一応紅い炎と黒い炎とで、まあ判るし。悪魔の顎は発動のコマが違ったので判りますよ。
 嗚呼辰伶、私の愛が足らないのかな? 
何度見ても全部一緒の水龍だ…。
 吹雪が技を喰らってくれればそれぞれの技としての違いが判るのかー? と思いきや、全部吹雪の右手に吸収されちったよー。
 おまけにそれを返されてるよ! 御丁寧に色まで変わって! 黒龍? 水の色が濃くなっているだけなのかよーわからんけど。
 辰伶の技が通用しないのは。ほたると同じ理由…………。
 どうしましょう。あんまりにも辰伶が可哀想すぎて涙出そうですが堪えます。笑いは堪えません。
 
舞いは舞いでも、弟の二の舞いを舞ってどうするの!!
 つか、ほんと辰伶は何処から見てたんだ…。「楽しすぎて…ゾクゾクするー!!」の笑みより前は、勿論見てたのよね??? 魔王焔の後の更に五連弾のところも。

 吹雪のまねっこじゃあ勝てない。
 けれど、辰伶には他に方法がない。
 吹雪は太白を引き合いに、壬生への忠義へのあり方、更にはみ出した者への対処の仕方を語ります。
 壬生のために生き、壬生
のために死ぬことー…。
 「それを疑いオレの掌から這い出ようとする虫ケラどもは 一人残らずこの手で握り潰してくれるわー!!」
 と、怖いアングルで左手を握り締める吹雪。
 今までもそうやって、いとも容易く握り潰してきたのね。
 つか、このセリフ聞いて疑問に思ったことが。
 
いやんv これじゃまるで吹雪ちゃんが王様みたいね
 アンタ一体どんな高みに自分を置いているの。紅の王より上じゃねえ? 事実上の最高権力者だってーから、まあ間違っちゃいないんだろうけど。オレ様万歳にもほどがあらぁ!

 でもこれで辰伶に残っていた迷いも消し飛んだ模様。
 決定的。
 今闘っているこの場所は、水舞台というのか。吹雪の家のお隣とかにあるの? 敷地内???
 辰伶にとって、夢を想った思い出の場所みたいです。
 
ラヴリー仔辰伶が、またもや吹雪様に夢を語っていますよ。夢いっぱいの愛らしいお子様だったのですね!
 吹雪様のように、紅の王の御前で「壬生の繁栄と栄華を讚える舞い」を披露すること。
 それを思い出した辰伶は。
               ・
 「ありがとうございます 吹雪様…」
 きっと、これが最後のつもりで。
 辰伶には、ずっとずっと追い続ける存在の人だった吹雪。アキラちゃんには狂が居たように。
 吹雪の虫ケラは握り潰す発言で、目が覚めたと言います。
 「夢などしょせん儚きもの… それをあなたが気づかせてくれた…」
 ここにも、儚い想い。
 夢・の意味は違っても。
 「一族を思い 仲間を思い 死んでいった者達を愚弄すること…」
 太白と歳世。夢半ばに儚く散って行った人たち。
 
「仲間を思い」は歳世のことを特にさしているのだと思われますが、仲間以上の思いをやっぱし気づいてねーのかこの蝶鈍感漢…。とか思ったり。場違いでも。

 「絶対に許さん…!! 見せてやる!! オレが真の忠義の舞い(闘い)をー!!」
 と、ぶちキレ、左目だけ先祖がえりで紅眼辰伶さん。
 仲良し兄弟め…。



 あ、話の流れで書きそびれたけど、誰か仔アキラちゃんのモロ出の足に布の一枚でも掛けてあげて下さい切実に。いやもう過去のことだって判ってはいても! 寒そう!! 何でほたるだけ。布一枚は争奪戦? 使う人日替わり?



次号:6周年記念で巻頭カラー23Pって情報は嬉しいけど。な、何か手掛かりを! 予測の手掛かりも残して欲しかったり。



作成:2005/06/14&15up・WM/No.26


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